ひとりごと

メモ帳代わりに使ってます

「アイの歌声を聴かせて」をみました

Twitter見ててとても気になったので映画館に足を運んできました。21時半からだったけど30人くらいはいた。結構上映終了してるんでまだ観てない人は早く見ましょう。

新宿ピカデリー

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感想

日本語下手だし読み物として面白いわけでもないので自分用ってことにします。

ネタバレ注意

 

 

 

 

 


展開はシンプルで
AIが転入→みんなと仲良しに→AI捕まる→奪還してハッピーエンド
って非常に見やすい作品でした。こういう作品にありがちな再生産してるだけ的な印象は受けませんでした。ミュージカルって新しさもあるし、最初からシオン(AI)がさとみ(主人公)を幸せにするっていうバリバリ意志を持ってるってのが面白い。


序盤はポンコツなAIシオンを通して周りのみんなが掘り下げられていくって感じで、各キャラにちゃんとスポットが当たって最後は全員好きになって帰れた。こういうところはポケモンの「みんなの物語」に近いなと。「みんなの物語」は個人的にポケモン史上最高の傑作だと思ってるからこっちも観てほしいです。AIが人間に振り回されるんじゃなくて人間がAIに振り回されるというのがこの作品のよさ。どうしてこうなるかっていうとAIがポンコツだから。機械らしさと天然っぽさをあわせた声優の演技力や展開の速さも相まって序盤は気持ちよく観ることができました。シオンの製作者であるさとみの母親が「計画が超上手くいってる」みたいなこと言いまくってて、「こんなポンコツAI送り付けといてそれやばいやろ…」っていう違和感がずっとあったけど、綺麗にモヤモヤが晴れたのはよかった。不思議なくらい上手く行ってる計画ってのはもちろん失敗するわけで、鬱展開をはっきりと予告してくれるっていう優しさ。


鬱展開を予感させつつ、シオンに呼び出されたさとみが幼馴染のとうまに告白されるシーンにはいります。作中で最も幸せな場面です。シオンととうま達がみんなで歌いはじめるころには泣いてました。こういうのに弱すぎる。

 


とうま「さとみ、すっ、、、、す、、」(覚えてないので適当)

 

 


バァン

 

 

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↑マスクの下多分こうなってた

 

シオンが撃たれました。
プロポーズが途中で切られたのがショックすぎた。そのせいで後半はあんま集中できずに理解するので精一杯だったからボロボロ泣くみたいなのはなかった。(ウルっとはきた)多分前半は軽く流す感じで観るのが正しい見方だと思う。


ゴミ箱風ハードディスクの伏線回収はすごいけど、デスノートで育った身としては捜査がザルすぎるだろ…ってなった。(デスノートがやりすぎなだけ。)シオンの正体、「とうまがさとみにあげた改造たまごっちのAIがたまごっちから抜け出してシオンに宿った」っていう無理ありそうな設定だけど、意外とすんなりと入ってきました。


最後の奪還パートでは、屋上からAIのデータだけを送るって計画でしたが、入念に練った計画にはもちろんトラブルがつきもので、屋上からまさかの社長かなんかが参戦。何故かずっとローズのことが思い浮かんで思考を邪魔してきた。何年もさとみのことを見守ってきたシオンの「私ずっと幸せだったんだね」ってセリフは感動ものでした。何度も「さとみ、幸せ?」と問いかけていたシオンが幸せの意味を理解したわけです。幸せとは誰かとともにあるものなんですね。あの表情の作画はまじで天才。スクショほしい。

やっぱり前半のプロポーズが強すぎたから最後のシーンが泣くほどは感動しなかったというか、人工衛星から失礼しますじゃなくて普通に復活させて欲しかった。それもまたいいのかもしれないけど。最後エンドロールでシオンの声優が土屋太鳳って書いててめっちゃビックリした。歌も演技もうますぎやん。

 

全体的に王道って感じの印象。その分ちゃんとクオリティが高いし、作画も演出も綺麗でした。傑作。またシオンが転校してくるといいですね。今度はみんなを幸せにするAIとして。