カレンチャンは「宇宙一カワイイ自分」になって宇宙中から愛されることを目的にしているキャラクターです。「カワイイ」とはビジュアルだけに依るものではなく、言うこと為すこと全てが「カワイイ」でなければならない。世界一ではなく宇宙一に拘るのも求道者的な意味合いを持たせるためでしょうか。
そんな彼女の行動原理は「カワイイかどうか」
だから誰にでも好かれようとするし、自分のカワイさに自信を持ってるから、誰であっても自分が好かれていると思って接する。裏を返せばカワイくないと思われるようなことは絶対しないということです。常に見られることを意識してるキャラクターなんですよ。これだけは絶対に信用していいです。
斉木楠雄の災難の照橋さんなんかは結構似てると思います。知らない人向けに説明すると「完璧美少女」を演じる腹黒キャラで、超能力者の主人公には考えていることが筒抜けです。ただ「完璧美少女」を演じるための努力は惜しまず、そのため周りからすれば完璧美少女にしか見えないという最強愛されガールです。まあ照橋さんは主人公の超能力のために極端に腹黒に設定されてるキャラクターなのでね。じゃあカレンチャンはどうなのかって話です。
結論から言うとカレンチャンは腹黒キャラクターにはなり得ないと思います。もしファンの男性に「チー牛が話しかけんじゃねえよ」とか思うようなキャラクターだとしたらどうでしょうか。そんなカワイくない本心と宇宙一カワイイという理想の自己矛盾が成立するとは思いにくいです。照橋さんはあくまで演じているだけだから成り立っていただけで、カワイくなってみんなを幸せにしたいってキャラクターが考えるようなことではないと思います。もちろん人間だから多少の邪気はあるでしょうけど、それが表に出てくることはないし、本心も純粋に「宇宙一カワイイ自分になる」っていう信念のままに生きてそうだなって思ってます。
カレンチャンは中身も意外と素直なキャラクターだと思うし、仮にそうじゃなくても見せられているものをそのままの意味で受け取ればいいじゃんってのが個人的に考えていることです。